イタリア・ミラノのカリスマが認めた、乳液とは

イタリア・ミラノのカリスマが認めた、乳液とは

「最高の化粧品」を目指して1970年にスタートしたコスメデコルテ。日本国内では、その技術とクオリティの高さには信頼があるものの、海外ではどう思われていたのでしょう? 最先端技術を詰め込んだ「AQMW」ラインが、イタリア一有名な化粧品店に置かれるまでにはこんなエピソードがありました。

最先端のコスメ、それを海外に伝えるためには

 

2010年に発売された「AQMW」は、ムチンソームという保湿成分を配合したスキンケアライン。最先端の技術を用いた商品だったものの、海外ではなかなか知名度がなく苦労したというのは、商品開発として長くブランドに携わっていた長浜氏の言。

長浜氏:「『コスメデコルテ』という名前が長くて覚えられない、なんて理由で、門前払いのこともありましたよ(笑)」

確かに、いくつか海外ブランドのライバル化粧品名を思い出してみると……ムム、確かにだいたい4文字のことが多いかもしれません。

長浜氏:「苦戦が続くなか、そこにひとつヒントが見えてきたんです。日本の化粧品は先を行く西洋の化粧品をお手本にしながら作ってきたでしょう。だから、当の西洋の人にしてみればパッと見、模倣品にしか見えないって指摘されたんです。中身がいくら最先端の技術だと説明しても使っていただかないと分からないし、評価されない。そこでまずパッケージングでどーんとわかりやすく覚えやすく、コスメデコルテらしさを押し出すしかない、という結論になりました」

マルセル・ワンダース氏とは今も交流があると語ってくれた長浜氏

中身には、自信がある。使ってもらえれば分かるはず。

だからこそ、外見に注力するという、逆転の発想が生まれたのです。

化粧品だって外見が大事

 

そのような想いから、さまざまな化粧品があふれるヨーロッパにおいても、誰も見たことがないような独自性を表現できるデザイナーにパッケージデザインをお願いしたい。こうして長浜氏が白羽の矢を立てたのがオランダの鬼才、マルセル・ワンダース氏でした。

世界でもトップクラスのデザイナーと評される、マルセル・ワンダース氏

長浜氏:「ちょうどそのとき、彼がバカラとのコラボレーション商品を出していたのですが、それを見て、オーソドックスなのに斬新だと感じたんです。見た瞬間『この人に頼もう』と思いました。そこで、すぐアムステルダムに飛んで、最高級ラインの『AQMW』のアート・ディレクションをお願いしたんです。快諾していただきましたよ」

数カ月後、マルセル・ワンダースデザインのプロトタイプができるやいなや、長浜さんは1本だけ乳液を携えてイタリアに飛び立ったのだそう。ターゲットはミラノで一番の化粧品店。イタリア中の化粧品店が、その化粧品店の真似をする、というほどのカリスマ・オーナーがいらっしゃるのだそうです。それまでも何回もアタックしていたものの、まさに難攻不落という店舗でした。

長浜氏:「店に入るやいなや、カリスマ・オーナーに『見ていただきたい商品があるんです』と言って、黙って乳液を1本置きました。すると彼が『素晴らしい! この商品、ぜひ扱わせていただきたい!』と言って即決してくれたんです。苦労が実った瞬間でした」 

このマルセル・ワンダース氏の登用は、海外だけでなく、日本の女性にもかなり評判となり、今では多くのファンがそのデザイン性を楽しみにしています。

毎年発売されているマルセル・ワンダースコレクション

長浜氏:「コスメデコルテでは以来、年に1回『マルセル・ワンダースコレクション』というフェイスパウダーのセットを発売しています。原価率100%になるんじゃないか、と思えることがあるほど、毎年違うデザインで、容器から中身から特殊な作り方です。前衛的だけれども、非常にエレガントさがある。コスメデコルテならではの”オリジナル”です。世界を席巻しようなどと大それたことは考えていません。でも世界で最高の化粧品の名前を挙げていったときにコスメデコルテの名前がその中に入っていてほしい、と思います」

■お話をうかがった方:長浜清人氏/株式会社コーセー常務取締役。企画部、コスメデコルテ事業部長等を経て、現職。

AQMW リペアエマルジョン

洗顔後の肌を、軽やかなタッチで潤しながら、ムチンソーム(保湿)がキメの乱れやすい肌や乾燥しがちな肌をヴェールで包みます。内側から弾力のあるハリ感をあたえ、あとに使う化粧品のうるおいまで引き寄せます。
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