コスメデコルテといえば、紫のアレ。でもリポソームって何ですか?

コスメデコルテといえば、紫のアレ。でもリポソームって何ですか?

コスメデコルテといえば、思い浮かべる人が多い紫の「モイスチュアリポソーム」。そこには、「最先端」の技術が使われているそうなのですが、そもそも「リポソーム」って何なのでしょう? コーセー研究所長・内藤昇氏にその技術と研究所についてうかがってみました。

リポソームは、カプセルのようなもの

商品の名前にもなっている「多重層リポソーム」。この技術を開発した研究者が、所長の内藤氏です。

内藤氏:「多重層リポソームは、リン脂質の膜が幾重にも重ねたカプセル構造をしています。肌につけた後、そのカプセルが徐々に壊れて、潤いと美容成分をじわじわ放出するため、時間が経っても潤いが持続するという技術なんですよ」

 

リン脂質を幾重にも重なったカプセルにしたことが内藤氏の研究成果

 

肌への浸透性の高さ、効果の早さ、持続性などを実現するために、サイズや形状にかなりの工夫を凝らしているのだとか。この技術の研究にはいったいどのくらいの時間がかかっているのでしょうか。

内藤氏:「例えば私が開発した『モイスチュアリポソーム』は製品として世に出るまで8年間研究しています。化粧品として、多重層リポソームの製剤処方の開発と、品質の安定性を証明するための高いハードルをいくつもクリアにしていきました。20年以上も前の時代のものもありますが、研究に関して、自由な風土があるからかもしれません。また、コーセーグループは企画から研究を経て、工場で製造されるまで、作り手たちの連携があるという利点を活かして、ひとつのテーマをとことん追求できる。研究者としてもとてもうれしい環境ですね」

8年もの月日を費やしたこの多重層リポソーム技術。形を少しずつ変えてコスメデコルテのいろんな商品に応用されているんだそうです。

 

かなり手ごわい、化粧品の番人

 

さまざまなブランドを手掛ける恵まれた環境にあるコーセーの研究員ですが、そのなかでもコスメデコルテの研究開発は、所内でどのような位置づけになるのでしょう?

内藤氏:「私は入社2年目にコスメデコルテの商品を研究開発することになったとき、今まで使ってみたかった処方技術や新素材応用が活かせる、と小躍りしましたが、同時に『コスメデコルテのクオリティを落としてはいけない』というプレッシャーもかなり感じました(笑)」

多重層リポソームの生みの親・内藤氏は所長として研究員を見守っています

そのプレッシャーは、技術開発よりも、商品化の段階で最高潮に。

内藤氏:「スケールアップの段階になると大量の材料を使うから材料費もかかるんですが、コスメデコルテだとなかなかOKがもらえない。コスメデコルテの品質を命をかけて守ろうとしている番人がいるんですよね」

「スケールアップ」とは、実際に工場を動かすような大量の材料を使って試作を行う段階のこと。化粧品は通常、費用を抑えるために実験室で試作できるような量で製品のOKが出た後にこの工程に入るのだとか。でも、そんな段階でダメ出しをする番人は、誰なのでしょう?

内藤氏:「それは、本社の女性たちです。企画担当だったり、販売担当だったりいろいろですが『こんなんじゃダメ』と突き返されるんです。実のところ、コスメデコルテのこの本社のものづくりの女性たちの感性が、コスメデコルテの高い品質を守っているんですよ。だから研究者も相当大変な思いをしながらコミュニケーションをして良い製品になるように努力しています」

効果と肌へのいたわりのバランス

 

今は研究所長でもある内藤氏。「モイスチュアリポソーム」というヒット商品をはじめとする、コスメデコルテの研究開発についてはどういう哲学をお持ちなのでしょうか。

内藤氏:「化粧品とは機能・効果があって肌に優しいのが基本ですよね。でもこれって実は相反することなんです。また、そもそも毎日使うものだから、使ってぜいたくな時間を共有できることも大事です。いくら効果があっても、使用感があまり好きでないと、続かないですからね。コスメデコルテのスキンケアラインには『道具として優れている』というミッションも、あるんです。そのために、肌の細胞膜と同じ成分を使い、肌にやさしく、肌なじみがいい、肌と一体化していく、そういうものを目指しています」

コスメデコルテの強みである、肌との一体化の秘密が多重層リポソームにあると分かれば、他に真似をする会社が出てくるのではないか?という疑問にも答えてくれました。

内藤氏:「それはなかなか難しいでしょうね。配合される成分の効果と性質、そこを可能にする秘密の技術がコスメデコルテにはあります。また『これでもか!』というくらい、確認を行うんですよ。さらには、例えば北は北海道から南は沖縄まで、気温って違いますよね? だから、高温からマイナスの気温環境下でテストを行い、長期間放置しても品質が変わらないか確認するほど、厳密なんです」

長年の苦労を力強く語る内藤氏に、モイスチュアリポソームの商品の確かさを感じました。

■お話をうかがった方:内藤昇氏/現研究所長、工学博士。1992年、第二製品研究室 主任研究員当時、「コスメデコルテモイスチュアリポソーム」を開発。

コスメデコルテ 化粧液

コスメデコルテだけの多重層リポソーム技術。カプセルのなかの美容成分がじわじわ溶けて一日中しっとりとした肌に。美容成分は、肌を構成する成分のひとつ「リン脂質」でできているので、高い保湿効果があります。
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