開花する瞬間の香りを コスメティックに忍ばせる。

開花する瞬間の香りを コスメティックに忍ばせる。

コスメデコルテの化粧品はなんといっても「香り」が特徴的。癒される香り、リフレッシュする香りなど、そのブランドに合う「香り」を創るプロフェッショナル、研究所 スキンケア製品研究室の巣山さんにお話をうかがいました。

たとえ「無香料」の商品でも
香りのプロは手を抜かない

もともと香りが好きで、自宅の庭でも四季折々の花を育て香りを楽しんでいるという巣山さん。香料グループに属し、コスメデコルテの化粧品の”香り”を担当しています。毎年新入社員を対象に、香りのスクリーニングテストがあるほど、コーセーは香料へのこだわりが強いそうだ。

巣山さん:「私の仕事は、化粧品に香りをつけるだけではなく、香りから製品の価値を高めるのが仕事です。新しい香料素材の探索をして、コーセーオリジナルの香りを見つけたり、香りのトレンドを調査したり。そして、様々なアイテムやコンセプトに適した香料に繋げていきます。よく誤解されがちなんですが、無香料の化粧品、あれは匂いが全く無い訳ではないんですよ。

例え、香料が賦香されていなくても、その他の配合成分からの臭いが問題とならないか厳しく見守り続けるのも、私の仕事です」

香りの歴史は古く、300万年以上前に遡るとか。その後、メソポタミア文明時代では、木の中の樹脂が燃える時によい香りがするのが発見され、宗教的な儀式に使われるようになっていった。日本では飛鳥時代に仏教とともに香りが伝わり、室町時代には香道が盛んに。そして江戸時代に髷を結う鬢付け油が流行したことで、化粧品としての香りが庶民にも降りてきたのです。

セルジェニーは1年に2週間しか咲かない
花の香りがベースとなっています

こういった香料の歴史も踏まえ、「日本ならではの、コスメデコルテならではの香りを」と考えている巣山さん。日本ならではの新しい香料材料の探索を日々行い、花の香りを分析・再現して化粧品の香りに落としこんでいきます。

巣山さん:「自分が担当した中でもセルジェニーは特別好きな香りです。これは藤の花の香りがベースになっているのですが、実は藤の花には心に働きかけるリラックス効果があるのです。注目したきっかけは『古事記』にも登場する日本古来の花であるということ。世界にアピールするときに、コスメデコルテ=日本の化粧品というブランド力を香りで表現できる、と考えたんですね」

藤の花は、1年に2週間ほどと開花期間がとても短く、過去の研究事例が少なかった、というのも「コスメデコルテオリジナル」につながると考えたのだとか。

巣山さん:「開花期間が短いので研究には苦労しました。香りの研究には咲いている藤の花にビニール袋をかけて空気を循環させ香りを吸着させるのと、花びら自体を集めて香りを分析することが必要なんですが、開花時期は植物園に協力を依頼して、花を何キロも集めに行きました」

分析を進めていくと、リラックスによく効くラベンダーに含まれる成分と同じ成分があると判明。香りの再現も成功し、藤の香りを中心にセルジェニーの香りを作り上げました。

コスメデコルテというブランドの中でも、フィトチューンはピンクスイートピー。AQMWでは白のスイートピーの香りを主としています

巣山さん:「ラインが違えば世界観も違う。もちろん香りも変わってきます。たくさんの香りの中から世界観やコンセプトに合うものを取捨選択し、ブレンドし、商品開発の人、企画の人と相談しつつ、最終的にはトップが香りを決定します」

コスメデコルテのブランドづくりでは常に「最高」であることが求められるので、時には1kg数百万円の香料も使うことも。

巣山さん:「高価な香りの素材は天然香料です。合成香料も質に幅があり、一概によくないとは言えないのですが、例えばジャスミンのを例に出すと、合成ジャスミンも心地よい香りではありますが、天然ジャスミンはたった一滴でまるで目の前に花畑が広がったような、圧倒的な香りのよさなんですね。比べると天然香料のすごさが分かるんですよ。だからといってバランスもあるので高価なものを使えばいいというものでもない。香りを組み立ては、奥が深いんですよ」
こだわりぬいたコスメデコルテの香りづくり。香りからもその化粧品の価値を高めているのです。手持ちのボトルを開けて香りを楽しんでみませんか?

プロフィール

2003年コーセー入社。メイク、スキンケアなどの製品化研究を経験したのち、香料研究・開発に従事。化粧品の香りを追及する。

 

セルジェニー スキンケアシリーズ
重力にも揺るがない張密肌へ。コスメデコルテの新エイジングケアシリーズセルジェニーは皮膚の恒常性維持機能に着目、ピンとしたハリ、しなやかな柔らかさ、潤いで引き締まった印象に肌を整えます。藤の香りをベースとした心をリラックスさせるハーバルフローラルの香りです。

 

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